[テーマ別]オリジナルカードを創ろう![Part13-18]...
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Hunter horse
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【コモンのインスタントかソーサリー】全カードレビュー
公式のコラムによると複雑なカードほど作りやすく、レアリティ別ではコモンのデザインが最も難しいとされています。 その観点で言えばカードタイプ別ではインスタントやソーサリーがおそらく最も難しいでしょう。
コモンに求められる役割は重大です。 セットのテーマを十分に持たせているか、基本的な機能を持つカードである必要があります。 その上で複雑性を排除し、プレイ体験を楽しいものにしなければなりません。 いくつかの効果はシンプルなものであってもアンコモン以上に割り当てられています。 今回の投稿作の多くのカードはこういった要件を満たしていましたが、デザインには相当な苦心をされたと思います。 では見ていきましょう。
>>238 様 《再生のらせん》 色変えリメイク。ドローができるため幅広いデッキに投入された《成長のらせん》と比べると、後半も安定して土地加速ができる代わりに多少デッキを選ぶというバランスでしょうか。適切に作られていると思います。
>>239 様 《古の想起》 緑の《喚起》《自然のらせん》系カード。拾えるカードのタイプは限定されていますが、いずれも拾いたいものや墓地に落ちやすいものが多いタイプで積極的に使いたくなるカードです。
>>240 マザー 様 《言葉の天秤》 土地やアーティファクトをバウンスしてアドは損失しない強力な呪文。土地破壊は難しいと言いながら強すぎる土地対策カードを投稿していますが…
>>241 ねころぶいぬ 様 《鞭入れ》 1点火力or戦闘で打ち取り。マナ・コストを持たない呪文カードがコモンに収録されることは前代未聞ですね。何らかの補助メカニズムがあっとしてもコモンへの収録は難しそうですが果たして。
>>243 様 《閉口》 追加コストを求める《剥奪》のようなハードカウンター。一方的にアド損しますがマッドネスなどの損失を補うカードを併用することで大きく性能が向上しそうです。
>>244 肉じゃが 様 《盾魔道士の庇護》 ややマイナーな部類の魔道士による呪文。灯争大戦で登場したテヨの存在によってそれなりに有名になりましたね。0/5の壁はクリーチャーを倒すに至らず、プレイヤーへの呪禁の付与は影響が限定的ですが、2つ合わさったことで互いの汎用性の低さをカバーしています。
>>245 八三五 様 《呪炎》 本体火力。対戦相手へのダメージと自分へのダメージという黒と赤の重なった役割に着目したカードです。自傷に意味があるデッキなら効率的に使えるでしょうか。混成カードがコモンに収録されるならラヴニカやシャドウムーアのように大きく扱われることが予想されますね。
>>246 Nishi 様 《仲裁》 ありそうで存在しないカード。実際に作られそうですが、コストは(4)(白)かもしれません。相手を一方的に退場させることが「仲裁」とはなかなかアイロニックです。
>>248 様 《雷鞭》 小さな効果の組み合わせ。1点火力は環境の仮想敵次第では使われる可能性が十分あると思います。カードパワーは大幅に異なりますが《棘平原の危険+棘平原の洞窟》はバリバリ使われていますね。
>>249 様 《稲妻の収斂》 除去orコンバットトリック。主にリミテッドで広く役割を持てるカードです。後者の方が効果量が少ないですが、クリーチャーの保護に使える点で差別化ができているのが巧いですね。
>>252 様 《霊魂の散乱》 アンコモン。アンコモンと表記されている以上、アンコモンなのでしょう。打ち消されないがコモン入りする可能性自体はあるのでないかなとは思っています。
>>253 様 《燃え上がる痛覚》 小さな火力。似たような《霊炎》や《溶岩の投げ矢》と比較して素のコストが重いですが、打ち消されないやフラッシュバックの軽さで差別化を図っています。
>>254 様 《あられ石のヒルの群れ》《薄蒼ざめた月》《虚空自身》《ドロドロ穴》《枯れ木の精霊》 リメイク・サイクル。コモンのカードパワーがレアを超えてはいけないとは私は考えていません。これらのカードは非常にニッチな効果で、使っても楽しくないのでコモンに収録するべきではないでしょう。どうしてもというなら開封比が低いレアに収録すべきです。
>>255 様 《檻の連動》 白によくある《返報》系の除去。効果は大幅ダウンしますがアンタップ状態のクリーチャーに対しても一応使えます。2枚あればアンタップ状態のクリーチャーを1体除去できますね。
>>256 様 《踏みしめる成長》 小回りが効く強化呪文。効果量も大きめです。序盤は+1/+1の修整が有効に働き、終盤はトランプルが有効に働くことが予想され、幅広い活躍が期待できそうです。
>>257 様 《危険の見逃し》 見逃しなのでしょうか? カード名の意味がよくわからなかったです。効果は絶大ですが対象が狭いですね。コストを軽くする探査や現出のような能力が登場するセットなら収録できるでしょうか。
>>258 様 《猫騙し》 「戦闘から取り除く」は多用できそうでいて、実際にはほとんど使われていない能力ですね。未開のデザイン領域が眠っていそうです。
>>259 様 《太古の儀式》 ようこそムラガンダ。1マナで土地とクリーチャーをサーチできるのは優秀ですね。セットのテーマを最小限の効果で表す、コモンに求められるデザインを見事に果たしています。
>>260 様 《調理》 非常に軽い食物生成呪文。食物を1つ生成するだけという効果量の小ささは気になりますが、最速の生け贄装置であることは何かと利用できそうです。
>>261 様 《肥沃な原生林》 土地。主戦場はリミテッドで、色マナと無色マナの橋渡しをする調整役になるでしょう。土地は今回Pick対象外です。
>>262 様 《蟲呼びの草笛》 ちょっとずつ大きくなる虫。コモンに3/3/3を超えるスタッツを収録しにくい事情と3/3/3は現代基準では些か小さすぎる事情の一挙解決を狙ったカードです。
>>263 様 《大声の挨拶》《威圧的な挨拶》《招かれざる客への挨拶》《素早い挨拶》《護衛の挨拶》 来訪メカニズム。シンプルでいて奥行きがあって面白いですね。1マナでバウンス+ドローは条件付きでも強すぎるかもしれません。
>>264 様 《知識の渦》 渦を巻く知識。パワー調整版です。これでも歴代のインスタント1枚ドローの中では強力な部類で、スタンダードでは十分通用するでしょう。
>>265 善乱 様 《獣呼びの召喚術》《野生の喚起、ガラク》 3/3/3を使い回し。PWの方は[-3]と3マナを支払って3/3を得るだけの効果は忠誠度の溜まりやすさを考慮しても少し弱そうに思います。
>>266 Noname 様 《紅蓮の炎》 複数体への可変点数の除去。かつては《とどろく雷鳴》などがありましたが現在ではコモンではあまり扱われない部類のカードです。このカードをコモンに戻すには派手さや影響範囲の大きさを絞り、なおかつシンプルさを維持することが求められると思います。
>>267 様 《断捨離/Decluttering》 最近公式で試され始めた白の互いにドローする能力を持つカード。《遠見の達人》は引いたカードを相手に先に利用されますが、これはインスタントである点が嬉しいですね。
>>268 様 《力の盛衰》 強化と弱体化。黒は標準的な効果で、緑が入っていないデッキでも採用できそうです。混成カードが豊富に存在するセットのコモンにありそうな雰囲気ですね。
>>270 様 《魔道士輪の電荷》 後で唱えるメカニズム。他の火力と合わせることでファッティを撃ち落とせる可能性が増します。しかし状況の変化によって発射のタイミングを見失ってしまうことも多そうに見えますね。
>>271 様 《凍える抱擁》 オーラ。クリーチャーを半行動不能にします。1マナで1枚ドロー付きということで非常に効率的ですが、肝心の最初の攻撃が止まりません。長期計画を是とするのは青らしいですね。エンチャントはPick対象外です。
>>272 様 《海腹川背》 同名のゲームより。同じクリーチャー・タイプのサイズが異なるトークンを複数扱うのは複雑な挙動でコモンらしいとは言えないと思います。
>>273 様 《小道の悲哀》 悲しみのカード《Sorrow's Path》より。機能する場面が非常に限定的です。汎用性が低いコモン、パワーが著しく低いコモンは近年収録されない傾向があるのでコモンらしいとは言えないかもしれません。
>>274 居玉 様 《上昇熱風/Thermal》 自軍の飛行をアンブロッカブルに or 敵軍の飛行をハイフライヤーに。青の飛行支援と赤の飛行対策が合わさったカードです。飛行に関係なくとりあえずドローに変換されることも多そうですね。
>>275 様 《発芽》 2体生成。1マナで無条件にというのは今までに無いカードですね。単体ではあまり役に立ちませんが、オンリーワンの機能を持つカードなのでシナジー次第では大いに活躍しそうです。
>>276 ゴールキーパー 様 《護身術》《逸らし》《悪化への誘導》《魔力誘爆》《成長への刺激》 対戦相手の呪文の対象になったクリーチャーに対して効果が強くなるメカニズム。緑と白は相手の除去に対して、他は相手の強化呪文に対して強く働きます。後出しで強くなるインスタントらしいカードであり、発想は素晴らしいと思います。しかし個々のバランスを見ると白や青が弱すぎますね。黒も-5/-5の時点でほとんどのクリーチャーを対処できるので向上分が機能しにくいでしょう。
>>277 様 《庭園の手入れ》 強化された《回収》。1ずつの小さな効果の積み重ねが「手入れ」の表現として的確ですね。カードパワー的にはもっと底上げしてよいように思います(その場合モチーフの変更は余儀なくされるでしょうが)。
>>278 様 《間に合わせの補修》 からくりデッキ版占術。《定業》ですね。この発想はお見事です。からくりの本流のセットへの収録についてはあり得ないとは言い切れない部分もあります。
>>279 様 《まぐれの的中》 赤のドロー。2枚目からサイクリングの期待値を上回ります。運も絡みますが《Ancestral Recall》超えもありますね。ブースタードラフトでかき集めたくなる効果です。
>>280 様 《欠員》 対パーティ専用の除去。こういったピンポイント対策が作られることは稀で、作られるとしても希少度は高くなるでしょう。
>>281 subaruizu 様 《予習/Preparation》 3マナ2ドローの変種。2ターンかかるところは《予言》を下回る効果ですが、果敢系の能力との相性は良好で、状況を選ばずに使えます。
>>282 様 《ハイドラ呼び》 3/3/3→5/4/4→6/5/5→…というスペックになるX生物。《キヅタの精霊》のカードパワーが若干低いところを素の性能を固定することでうまく補填した形です。
>>283 ワニの握り 様 《沼地の測量》 沼化とスロートリップ。もし他の基本土地タイプに対応したカウンターがあるなら名称は「沼カウンター」であるべきだと思います。
>>284 様 《蛇人間の狂戦士》 クリーチャー。デルバーより弱いかはデッキによるでしょう。《死の影》などを軸にしたデッキならうまく使えるはずです。Pick対象外です。
>>285 様 《初歩的紅蓮術》 条件を満たすと稲妻相当。魔巧に似ていますが閾値を設けないタイプですね。段階的に上達する様の表現にはこちらが適しています。
>>286 様 《激情の武装》 3種カウンター。テキストのシンプルさはコモン的ですが選択肢の多さはコモン的でないかもしれません。複数体同士の戦闘のとき有効な組み合わせが多くなりすぎて判断が難しくなります。
>>287 様 《後回し》 《腹背》と《記憶の欠落》。呪文に対するバウンスはコモンに収録してもよさそうですね。テンポ重視の1マナとアド損しない4マナの組み合わせは面白いバランスです。
>>288 様 《潮流操作》 単色推奨。バウンス+ドローは青の4マナのコモンでよく作られる効果ですね。単色デッキなら3マナになりなかなか強力。
>>289 様 《不可解な変質》 対になる2つの効果。>>268のほぼ下位互換ですね。あまりにも弱く、どこかに書き間違いがあるのでないかと疑ってしまいます。
>>290 逃亡者 様 《拒否反応》 打ち消し呪文のニュースタンダード。クリーチャーとPWを対象にできる除去が増えてきた昨今、カウンターも同じように作られるべきかもしれませんね。
>>291 様 《致命的な発現》 黒の-1/-1修整。カウンターを配置する形式なのでタフネス2以上へのちょっとした弱体化にも使えます。-1/-1カウンターが収録されるセットでは自身にそれを配置するクリーチャーが多いので1枚で確定除去になることも。
>>292 様 《餌やり》 《限りない食欲》のように食物をクリーチャー強化に変換するカード。1マナで+1/+1カウンターを2~3個配置できるようならかなり高効率です。
>>293 様 《献身の一撃》 絆魂+格闘。ありそうでないカードですね。赤の効果2つ白の効果1つでコスト(赤)(赤)(白)と設定したと思いますが必ずしもそのようなバランスにする必要はありませんし、プレイアビリティを考えるとシンボルを減らしてもよいでしょう。
>>294 様 《知識のサイクル》 大ルーター。手札の質を大きく向上させます。ライブラリーにカードを戻す効果は墓地肥やしとしてはデメリットですが、強くしすぎない調整としては適切だと思います。
>>296 様 《取り下げ》 カウンターされたりフィズったりした呪文を回収するカード。テキストが非常にシンプルで好ましいですね。機能する状況が限定的なカードはアンコモン以上に配置したいようにも思いますが、果敢が存在するなど能動的に使えるセットではアリかも?
>>297 わど 様 《知識による圧倒》 墓地にある呪文の枚数を参照する効果と終盤ほど強力なカウンターという2つの定番デザイン。経験の蓄積による機能の向上は青らしい効果ですが一方で2ターン目に機能しにくい2マナカウンターは構築戦において好まれないかもしれません。
>>298 様 《ミラディン軍の反乱》《反体制派への焚きつけ》 3つの選択肢があるカード。集団で攻撃するのは赤と白の両方が得意とする領域でミランのメカニズムにぴったりですね。大きな数字を扱う蜂起はアンコモン以上にしてコモンは蜂起1のみ(あるいは例外的に1枚のみ蜂起2)とした方がより適切だと思います。
>>299 様 《武器軟膏》 同名の迷信より。MTG世界では魔法的な繋がりによって実際に起こる現象かもしれません。FTはBatterとButterをかけたジョークですね。
>>300 様 《機を見た支援》 4種の選択肢。ソーサリーであるので複雑性は抑えられているでしょうか。本流のセットでは支援と鼓舞が同時に扱われることはないと思われます。
>>301 ESP 様 《愛の鞭》 自傷ダメージ。激昂メカニズムが存在するイクサランで少数扱われた種類のカードです。《無謀な怒り》と比較してカードパワーが著しく低く、また白に適しているかということにも疑問があります。
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「私が考えたカード」のコーナー
スラルの掘り起こし (4)(黒) ソーサリー 黒の1/1のスラル・クリーチャー・トークン1体をタップ状態で生成する。 あなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
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(last edited: 2020/10/24(土) 21:43:43)
2020/10/19(月) 00:17:45
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