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2024/12/22(日) 12:51:19

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【水平サイクル】全カードレビュー

今回はリクエストよりレアリティが等しい水平のサイクルでした。
複数枚が必須ということで合計のカード枚数はいつもよりかなり多くなっています。

増刊号でも指摘がありましたが、枚数が多かった影響なのか投稿作の品質がいつもの回よりも低くなっているというのは私も感じました。
公式のカードでもサイクルのカードパワーの不均衡はかねてよりプレイヤーから不評を買っていて、開発部も苦心しているようです。

そんな中でもアイデアの出し方やカードパワーの調整において巧みなデザインがいくつも見られました。
では見ていきましょう。

>>43《渇望する力》《闊歩する力》《猛進する力》《耐え抜く力》
あるキーワードを持っているか否かで効果が変わるクリーチャー支援呪文群。青に存在しないのは青がクリーチャーのキーワード能力をあまり得意としない色だからでしょうか。条件を満たすと瞬間的な修整値が下がるのは過度にテクニカルすぎるので素直に修整値が向上する形でもよいかもしれないと思いました。

>>44 マザー 様 《語り合いの時計》《機械の時計》《裏切りの時計》《後継者の時計》《権力の時計》
何かが4つ以上墓地に置かれると作動し始めるエンチャント。いずれも4マナと重めのわりに作動条件が厳しく、作動後は強すぎるものもあり、全体的にあまり好ましくないバランスになっていると思います。

>>45 Nishi 様 《電撃戦》《軟体化》《吸血の軟膏》《蛮神の想起》《睡蓮の儀式》
MTGで最初に作られたサイクル呪文のリメイク。ちょうど2つずつ色がシフトしていますね。緑以外は近代的な効果かつ適切な強さで作られていて実際に登場する可能性がありそうなカードですが、緑は爆発力が高すぎるので実際に作られそうなバランスの域を超えていますね。

>>46《不祥事》《不可解》《不明瞭》《不定型》《不適切》
5つの打ち消し呪文。5枚とも現代の基準ではかなり強力な部類ですが、過度に強力すぎることはなく現実的なラインに収まっている見事なデザインです。元のカードからの強化の方向性もそれぞれよく考え込まれています。

>>47 肉じゃが 様 《ジェラードの支援+防衛指令》《アーティの独り言+引っ掛け》《クロウヴァクスの威令+渇望》《スクイーの同行+ちょっかい》《ロフェロスの加護+森での学び》
ウェザーライトの英雄たちの名を持つオーラの当事者カード・サイクル。いずれのカードも当事者側・出来事側ともに限定的な効果になってしまっていて運用が難しそうです。

>>49《武装配備》《知識の研鑽》《墓所の乱用》《圧倒する炎波》《予期できぬ襲撃》
5枚の切除呪文。本家とは異なり切除側が軽くなっています。面白い着眼点です。軽い方のコストが汎用的な効果かつ標準的な強さの呪文と同等になっているので扱いやすく作られています。

>>50《歪みし翼》《歪みし牙》《歪みし魂》《歪みし爪》《歪みし頭》
単色混成シンボルのコストと2色の混成シンボルの起動型能力を持つサイクル。最小3マナで3/4に複数のメリット能力がついてくるお得なクリーチャーです。各カードのカードパワーの差が大きく、ロック性能が高すぎるものがいるなど気になる点も多いところです。

>>51《アナフェンザの精鋭》《ナーセットの精鋭》《シディシの精鋭》《ズルゴの精鋭》《スーラクの精鋭》
タルキールより3色の中堅クリーチャーのサイクル。タルキールが舞台になった時代には存在しなかった新しいギミックが多数仕込まれていますね。氏族のテーマ性をそのままに、当時はできなかったことを盛り込んだカード群となっています。いずれもテーマ性が強くカードパワーが高い楽しいカードに仕上がっています。

>>52《光輝の計画》《支配の計画》《滅亡の計画》《焼尽の計画》《増進の計画》
サイクリングすると軽くなるサイクル。ただし元が10マナなのでそれほど軽くならないですね。発想やテーマは面白いと思いますが、全体的なバランスの見直しが必要だと思います。

>>56《曙光の巨身》《霧氷の巨身》《壊死の巨身》《炎獄の巨身》《始源の巨身》
影響力が大きい2つの誘発型能力を備えた巨人のサイクル。戦場に出たときの能力とその能力の結果を誘発条件とする能力という組み合わせで単体でのパワーと各巨人が持つテーマ性の両方が重視されています。

>>57《神聖なる払拭》《思考の回転》《蝕む瘴気》《弾ける炎弾》《蜘蛛の群棲》
単色推奨X呪文。いずれも単色でなくとも使えて単色でも強すぎない絶妙なバランスですね。調整力の高さが感じられます。黒、赤、緑はX=0でも効果があり、特に緑はその目的のためだけに使うこともありそうです。

>>58《神聖スリヴァー》《予期スリヴァー》《虚空スリヴァー》《発火スリヴァー》《豊穣スリヴァー》
ダブル・シンボルのスリヴァー・サイクル。ダブル・シンボルである、各個体間のシナジーが希薄である、多数のスリヴァーを要求する能力があることから、スリヴァーの収録枚数が非常に多いセットが想定されていると思われます。今までのスリヴァーと全く異なる能力がチャレンジングです。

>>59 miel 様 《正義の誘惑》《知識の誘惑》《悪魔の誘惑》《賭けの誘惑》《自然の誘惑》
フラッシュバックしないと敗北するサイクル。すべてインスタントで、アップキープの誘発後にフラッシュバックしてもセーフとなっています。テクニカルなカードですがテクニカルすぎない塩梅ですね。基本的には《死儀礼のシャーマン》のような墓地を追放する手段と併用することになるでしょう。

>>60《孤高街の形成》《太陽の化身の覚醒》《薄暮の神聖なる儀式》《九の支流の選定》
イクサランの英雄譚。この3色と2色の勢力の混在はシステム的な負荷が大きかったとされています。解決策を示すようなカードになっていたらよりよいものになっていたと思います。《薄暮の神聖なる儀式》のカードパワーの調整のために部族の得意なことを否定してしまっている部分も要調整でしょうか。

>>61《生命の反響》《発明の反響》《知性の反響》《灯の反響》
サーチ能力とコピー能力を持つエンチャント・サイクル。いずれも6マナであるため出す時の隙はあるものの、絶大なアドバンテージにつながる強力なカードです。ピッチ・スペルなどと好相性ですね。

>>62《漏出する法の捕食者》《漏出する知恵の捕食者》《漏出する死の捕食者》《漏出する力の捕食者》《漏出する野性の捕食者》
レアのエルドラージ・サイクル。トークン生成能力は条件が相手に依存していることで無機質な「敵らしさ」がよく出ていますね。実戦ではエルドラージを生け贄に捧げたときの能力が強力で他の手段でトークンを供給しながら戦うことになると思われます。

>>63《疾風の騎士》《血盟の騎士》《先駆の騎士》《安寧の騎士》
プロテクション持ちの四騎士。《白き盾の十字軍》などを元ネタとするカードですね。4種も作ることができるのは扱うキーワード能力が多い白ならではです。カード・セットに収録される時の色の偏りについては残り6つの色の組み合わせを騎士と無関係なカードで埋めることなどで解決できるでしょう。

>>64《繁栄の城下町》《淀みの湿地+秋霜の凍て地》《命知らずの劇場》《霊気反応炉》《帝国の庭》
5種類の全く異なる効果の土地。カードパワーに大きなバラつきがありますが、ブースター・ドラフトを行わないセットなどを想定するのであれば問題としないこともできますね。いずれも今までなかったタイプの発想に富んだカードとなっています。

>>65《流転輪廻》《秘術の連鎖》《血塗られた貢献》《途絶えることなき伝授》《群れ呼びの儀式》
転生、連繋、献身、歴伝、群れの5つのメカニズムのエンチャント化。次元を再訪する場合、すべてのカードやメカニズムを再録することはできませんが、その残り香はプレイヤーに強く求められます。その実現手段の1つですね。

>>66 わど 様 《平原の駅》《臨海の駅》《夜陰の駅》《山望の駅》《林間の駅》
新しい土地タイプ。増刊号でも指摘がありましたが、駅がこの5枚だけだとするとカードパワーがかなり低く、扱いにくそうです。一緒に収録されるカードとのシナジーが期待されます。

>>67《絶対の秩序》《解決法の研究》《解決法の研究》《瞬間の発想》《大自然の怪物》
自分の色以外を対策するトリプルシンボルのカード。かなりのアッパー調整です。特に《瞬間の発想》は全体除去にも関わらずほとんどフリースペルとなっていて白アグロなど相手に絶大な力を発揮しそうです。

>>68《ニカの意志を継ぐ者》《嘘付きの名手》《片眼の剣豪》《計算高い航海士》《無害な動物医師》
新しい能力語を持つサイクル。自前で条件を半分満たすことができる赤と緑、方向性が噛み合っている黒が強力です。青は条件を満たすのが難しそうですね。

>>69《逆行の魔道士/Regress Mage》《潜伏工作員の下僕/Sleeper's Minion》《走り回る司令官/Skittering Marshal》《大森林の古木/Ancient of The Great Wood》
ダブル・シンボルのクリーチャー群。いずれもカードパワーが高く、また近年作られていない方向性のカードです。これらの影響の大きな能力は高コストのクリーチャーが持っていた方がらしくなると思います。

>>70《支援部隊長》《予見フクロウ》《呼び込む霊魂》《死線の突撃者》《収集する甲虫》
キッカー込みでクアドラプルのシンボルを要求するカード。キッカーすると4にまつわる効果を発揮します。5マナ相当のクリーチャーが持つものとしては類を見ない派手な効果で面白みが強いですね。青は少し物足りないかも知れません。

>>71《停滞の宿命》《混迷の宿命》《遺棄の宿命》《荒地の宿命》《静寂の宿命》
力線リメイク。ゲーム開始時は限定的な効果で4マナで出すとフルスペックを発揮するようになっていて後から引いても嬉しいカードとなっています。

>>72 八三五 様 《ニートワラ》《ボートワラ》《チートワラ》
残り3体のマッドネス持ちルートワラ。本家の2体と比較すると打点が低い代わりに戦場に出たときの能力を持っています。元ネタの方向性ではカードのバリエーションを作り難いため無関係の方向に舵を切った形ですね。大胆で良い発想だと思います。

>>73《バントの境界》《エスパーの境界》《グリクシスの境界》《ジャンドの境界》《ナヤの境界》
フィルターランド。《偶像の石塚》に近いデザインですね。アンタップインの3色土地ですが中心色の色マナを他の手段で確保する必要があり、強さがピーキーです。

>>74 逃亡者 様 《放浪の拘引者》《放浪の防護者》《放浪の吸食者》《放浪の長爪者》《放浪の獰猛者》
瞬速で唱えると幻影能力をデメリットとして得るサイクル。あまり大きなデメリットではないので瞬速で唱えることが多いでしょう。戦闘と戦闘以外の場面の両方に強い白が他よりも強いですね。

>>75《賢人カサマ》《賢人ゴキゴキ》《賢人フー》《賢人ッシ》《暗い王トー・ジョー》
4種類の何らかのメリットをもたらすアドバイザーとアドバイザーのリクルーター。アドバイザーの誘発条件はどれも能動的に起こす必要があるものでなおかつそれぞれ方向性が異なるので、リクルーターは採用し難い感じがします。

>>76《城塞の守護者》《聖域の使用人》《死滅都市の徘徊者》《野蛮な突撃者》《ジャングルの猛獣》
アラーラの3色の固有色を持つ単色クリーチャー。+1/+1カウンターを効率的に使える絆魂系が強いですね。

>>77《白磁の盛り皿/White Porcelain Plate》《秘密のレシピ/Secret Recipe》《大食の銀食器/Glutton's Cutlery》《高熱の鉄鍋/Heated Iron Pan》《種々の調味料/Various Seasonings》
食物支援サイクル。食器、調理器、レシピ、調味料とモチーフのバリエーションが豊かです。色マナはこれ自体で調達できるので色を問わず採用可能ですね。

>>78《進化した海岸線》《進化した湿地帯》《進化した廃鉱山》《進化した熱帯林》《進化した耕作地》
覇権2色土地。他のカードとの相互作用などは異なるものの、基本的には《ディミーアの水路》などより弱く、出しにくいデメリットが目立ちます。

>>79 善乱 様 《進撃王、ゴーズギガ+進撃王の噂話》《旋風王、ナリマニル+旋風王の噂話》《腐敗王、リナリアラニー》《剛竜王、ガルマグルム》《群勢王、ロシナルラスン+群勢王の噂話》
デメリットしかない出来事を持つ当事者クリーチャーのサイクル。これまた斬新な発想ですね。デメリットは様々ですが当事者はすべて失ったものと対応するデザインになっていて一貫性を感じます。

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私が考えたカードのコーナー

亜麻色の折り紙 (白)
アーティファクト ― 折り紙
(折順に従い、折り紙は起動した能力を失い、次の能力を得る。)
[折順1] (1), (T):クリーチャー最大1体を対象とする。このターン、それが受けるダメージを2点軽減する。
[折順2] (2):亜麻色の折り紙を変身させる。
-
亜麻色の鶴
〔白〕アーティファクト・クリーチャー ― 鳥
飛行
対戦相手がコントロールしている発生源が亜麻色の鶴にダメージを与えるなら、そのダメージを2点軽減する。
2/2

群青色の折り紙 (青)
アーティファクト ― 折り紙
(折順に従い、折り紙は起動した能力を失い、次の能力を得る。)
[折順1] (1), (T):クリーチャーでない呪文最大1つを対象とする。その呪文のコントローラーが(1)を支払わないかぎり、それを打ち消す。
[折順2] (5):群青色の折り紙を変身させる。
-
群青色の蟹
〔青〕アーティファクト・クリーチャー ― カニ
護法 (3)
(3):このターン、群青色の蟹はブロックされない。
3/6

小豆色の折り紙 (黒)
アーティファクト ― 折り紙
(折順に従い、折り紙は起動した能力を失い、次の能力を得る。)
[折順1] (1), (T):クリーチャー最大1体を対象とする。ターン終了時まで、それは接死を得る。
[折順2] (2):小豆色の折り紙を変身させる。
-
小豆色の奴
〔黒〕アーティファクト・クリーチャー ― 装備品・農民
装備しているクリーチャーは+3/+1の修整を受け、接死を持つ。
換装 (3)
3/1

朱色の折り紙 (赤)
アーティファクト ― 折り紙
(折順に従い、折り紙は起動した能力を失い、次の能力を得る。)
[折順1] (1), (T):クリーチャー最大1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/+0の修整を受ける。
[折順2] (5):朱色の折り紙を変身させる。
-
朱色の馬
〔赤〕アーティファクト・クリーチャー ― 馬
あなたがコントロールしているクリーチャーは速攻を持つ。
5/3

松葉色の折り紙 (緑)
アーティファクト ― 折り紙
(折順に従い、折り紙は起動した能力を失い、次の能力を得る。)
[折順1] (1), (T):パーマネント最大1つを対象とする。ターン終了時まで、それは呪禁を持つ。
[折順2] (3):松葉色の折り紙を変身させる。
-
松葉色の蛙
〔緑〕アーティファクト・クリーチャー ― カエル
警戒
松葉色の蛙を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、あなたがコントロールしているパーマネントは呪禁を持つ。
3/3

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