| 【開発中止】オリエキ『開発コード:Wish』増刊号【開発中止】...
 
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													名も無き者												>>214 分かりました。
 
 それでは、α系のメカニズムについて検討したことを書いておきます。
 これは、昨晩、「議題0が優先」と言われて出せなかった内容ですが、こういう基礎的な事柄の確認なしに、なし崩しに投票へと進んでしまうのは拙速だと思うので、書いておくものです。
 参考にして下されば幸いです。
 
 α系では、
 
 ・ライフを操作する効果と、ライフが特定の値または値の範囲にあるか否かを参照する効果とのシナジー
 ・ライフを操作する効果と、その結果として生じるライフの増減イベントを参照する効果とのシナジー
 
 というものがありそうだ、とされていました。
 しかし、前者は、単純にライフを増減する効果ではシナジーの度合いが薄いのが気になりました。
 つまり、「自分のライフが5点以下」という参照効果にとって、「1点のライフを支払う」という効果は、あまりシナジーがあるとは言えません。
 一方、後者であれば、「1点のライフを支払う」でも、シナジーは十分です。
 ライフ・ゲインはともかく、ライフ・ロスを生じさせる操作系のカードは、「M10」にもいっぱいありますから、それを期待することもできます。
 つまり、α系のテーマ・メカニズムとして、前者を軸にするばあい、後者を軸とするよりも、操作系のカードをより多く作っておく必要がありそうです。
 
 さて、後者について考えると、主に次の4種類のメカニズムが考えられます。
 
 ・自分がライフをゲインしたらメリットがあるメカニズム
 ・自分がライフをロスしたらメリットがあるメカニズム
 ・相手がライフをゲインしたらメリットがあるメカニズム
 ・相手がライフをロスしたらメリットがあるメカニズム
 
 ここでは、次の点が懸念されます。
 
 ・自分がライフをゲインしたらメリットのあるメカニズムを組み込むと … バーン・デッキは死滅するでしょう。
 ・相手がライフをロスしたらメリットのあるメカニズムを組み込むと … (それはたぶん赤の機能でしょうから)バーン全盛になってしまいますね。
 
 この2種類については、これまでのマジックのバランスが崩れてしまいそうです。
 そういう心配のない、比較的安全そうなのは、
 
 ・相手がライフ・ゲインしたらメリットのあるメカニズム (相手ゲイン)
 ・自分がライフ・ロスしたらメリットのあるメカニズム (自分ロス)
 
 ではないでしょうか。
 奇しくも、>>196と同じ結論になりました。
 
 続いて、カード・スロットについて。
 小型エキスパンジョンということで、セット・サイズはおそらく150枚±10枚程度というところでしょう。
 そして、最近の小型エキスパンジョンの流行からすると、
 ・各色25枚(うち生物が2/3程度)
 ・マルチカラー10枚
 ・アーティファクト10枚(うち生物が半数程度)
 ・土地10枚
 くらいのバランスでしょうか。
 マルチカラーはもっと増やしたり減らしたりする選択もあると思いますが、以下の検討では、コモン・アンコモンにはないだろうと考えています。
 
 αのテーマ・メカニズムに必要なカード機能は、例えば「相手ゲイン」の場合、
 ・相手にライフ・ゲインさせることで何かするカード(操作系)と、
 ・相手がライフ・ゲインすると、何か自分にメリットが生じるカード(参照系)
 の2種類が最低限必要です。
 これを、カード・スロットにどう割り振るかを考えます。
 「相手ゲイン」と「自分ロス」の一方だけを採用するなら、
 
 ・操作系 … コモン2アンコモン2レア1サイクル
 ・参照系 …コモン2アンコモン2レア2サイクル
 
 などのように、十分な数用意できます。
 これで11サイクル。各色の2/5が、テーマ・メカニズムのカードということです。
 
 一方、「相手ゲイン」と「自分ロス」の両方を採用するとなると、
 
 ・操作系 … コモン1.5アンコモン1レア0.5サイクル
 ・参照系 …コモン2アンコモン1レア1サイクル
 
 などのように、サイズを縮小する必要があります。
 
 ここで、1.5などというのは、「自分ロス」1サイクル+「相手ゲイン」2サイクルにするということです。
 「自分ロス」は、自分で積極的に引き起こさなくても、相手が起こしてくれることが期待できますから、「相手ゲイン」よりはサイズを減らせますので。
 
 これで合わせて14サイクル。
 更に、操作系のアンコモンのサイクルを、「相手ゲイン」と「自分ロス」の両方(つまり逆ドレイン)が生じるようにするなどの工夫の余地はあり、そうしたテクニックで1サイクル(か、頑張れば2サイクル)減らせます。
 これだけ縮めても、カード・スロットの約半分を、テーマ・メカニズム関連カードが占めることになります。
 普通の小型セットの場合、同じテーマの大型セットが別にあるので、もっと少なくても機能するでしょうけれど、「Wish」の場合は、ベースになる大型セットにはない機能を実装することになるので、そういうことが期待できません。
 シナジーを期待するテーマ・メカニズムは、最初の大型セットにおいて、4サイクル20枚くらいは作られるものだと思います。
 今回は操作系と参照系両方ですから、バカ正直にやれば8サイクルは必要だということです。
 これ以上少なくすると、構築で機能しなくなることが懸念されます。
 
 以上です。
 
 
				
										
						2009/12/22(火) 10:05:31			   |  
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