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名も無き者
このカードの墓地回収は、「許容できない曲げ」に見えるなあ。
宝物を使った傭兵回収は、かなり狭い戦略でしか使えない効果で、青の弱点を埋める訳でもない。「曲げ」か「折れ」かで言ったら、「曲げ」。
ただ、曲げのやり方がまずく見える。 普通、曲げはセットテーマを推すために行われるけど、それが見えてこない。たとえば、この起動型能力と、このカードで提示される「退避」とを組み合わせても、特別に素晴らしいことは起こらない。
実装の上でも、青らしい捻りが不足しているように感じる。おそらく、「このターンに”いずこかから”あなたの墓地に置かれた」が青らしさポイントなんだろうけど、類似の《犯行現場の再現》と比較して、コピーを介さない点でも回収対象がほぼクリーチャー限定な点でも、黒らしさがかなり強まってる(というか、実用上黒と変わらない)。
宝物生成については、「色の枠内」かと。
「攻撃するたび」と「ダメージを与えるたび」のタイミングの違いが指摘されてるけど、「攻撃するたび」型のサボタージュを行うカードは青にも普通に存在している。宝物生成についてだけこれが問題になるとは考えにくい。 万一これが「曲げ」の領域だったとしても、セットテーマに「退避」があることを考えれば「許容できる曲げ」の範囲で、問題にはならない。
マナコストについては、別にいいんじゃないかな。
攻撃時宝物生成+退避だけなら、3マナというコストはおそらく適正範囲で、問題は起動型能力がどのくらい強いかという話になる。けど、この起動型能力の強さは、環境に存在する傭兵や宝物生成カードに強く依存していて、カード単品しか見ないこの場で評価しても仕方ない。
2024/09/11(水) 18:06:47
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