magicthegathering.com公式コラムを斬れ
142 : |
|
名も無き者
俺が思うに、文章力ってのはジャンルによって求められるものが違ってくるんだよ。お前らだって、大学の教授がラノベみたいな文章で論文書いてたらおかしく思うだろ。 で、この人はこのプレヴューを論文として書いてるわけ。読点が少ないとか表現が回りくどいなんてのは論文としてはよくある話で、結果的に多少読みづらくなるのは仕方ない。あと、この手の文章に共通して言えるんだけど、読点まで一気に読まなきゃいけないわけじゃなくて途中で適当に止まっていいんだよ。じゃあそこに読点打てばいいじゃんって話になるんだけど、筆者の思考ではそこに読点は打たれてないから現実の文章にも打ってないだけ。読者と筆者の読むリズムに差があるってことなんだけど、その辺は説明すると長くなるから止めとく。まぁ単純に言えば、論文にとって重要なのは「読み易く書く」ことじゃなくて「しっかり読めば内容が正確に伝わる」ってことなんだよ。 今までのマジックのプレヴューとかカバレージってのは徹底的に読み易くなるように書かれているから、それに慣れちゃってる読者がいきなり論文を読まされて混乱してるだけだよ。 ただ、その混乱に拍車をかけてるのが唐突に出てくる倒置法。論文なんていう硬い文章には倒置法とかの「文章を飾る技術」ってのは不似合いなわけで、本来は用いることはないんだけど。にもかかわらずそれが頻出してるから、硬い論文なのか柔らかい(今まで通りの)プレヴューなのかわからなくなってるってのはあるね。あと、主語と述語の間がかなり離れてるのもこの文章を読みづらくしてる。もう少し推敲して文章を変えれば、論文としてでも読みやすくなるのは確か。 でもそれ以外は、概ねいい論文ってかプレヴューだと思うけど。 あと、読み易くするために小説を手本にしろってのは間違ってる。小説と他の文章表現(プレヴューとか論文とかエッセイとか)は、文章の書き方がまったく違うから、手本にしてもジャンルには合わない文章になるだけだよ。
2009/10/12(月) 11:38:41
|
|