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赤魔道士
テーマである「芸術同士の対立と芸術の否定」で考えて見ます。 これは世界観の大枠の叩き台だと思ってもらえると良いです。
■1.二人のプレインズウォーカー 互いに美を求めながら、美意識の差により争いあう二人のプレインズウォーカーがいた。 永い時の中で決着のつかない争いに疲れた二人は、決着をつける方法が無いか模索し始めた。
■2.名も無き次元 決着方法を模索し続ける二人が発見したのは、ある名も無き小次元であった。 二人は、この小次元をどちらかの美で埋め尽くす事を勝利条件とすることに同意。 どちらの美意識にもそぐわない黒マナを次元の片隅に追放・封印し、協力して一つの都市を作り上げた。
■3.麗都ファリアース そうして作られた都市が、多元宇宙でも類を見ないほど美しい麗都ファリアースであった。 都市の名前を取ってファリアースと呼ばれるようになったこの次元から黒マナが追放されている為、 住人たちは堕落や腐敗とは無縁であり、互いの美を競い合いながら発展し続けた。
■4.黒マナ汚染 しかしその栄光の日々は、永遠とはならなかった。 大修復の余波により、黒マナの封印に綻びが生じたのだ。 同時に弱体化した二人のプレインズウォーカーには、再封印を行う力は残っていなかった。 結果、黒マナは急速にファリアースに浸透し、都市と住人たちを汚染し始めた。
■5.流民街の形成 黒マナに汚染された住人たちはかつての美意識(モラル)を失い、再利用していたゴミを都市の外に投棄するようになった。 また、より強く黒マナの影響を受けた者は美への奉仕を止め、都市を離れ流民となった。 流民はその数を増して行き、都市の外に投棄されたゴミを再利用することで流民街を形成し始めた。
■6.対立と否定 流民たちはかつての美への奉仕を完全に否定し、芸術の破壊を目指して活動を開始した。 あるものは再び都市に潜入し、工作を。あるものは外部から都市の破壊を。そしてあるものはより強い黒マナを求めて地下へと潜った。 麗都に残った住人たちも、流民の脅威に対抗すべく武装を整え始めた。 しかしその武装は流民たちへだけではなく、かつての隣人たちにまで向けられる事となった。 対立と否定は激化し、次元全域を巻き込む大きな戦いへと発展し始めていた。
2010/03/03(水) 02:05:20
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