【開発中止】オリエキ『開発コード:Wish』増刊号【開発中止】...
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名も無き者
スレの議論が停滞しているという人もいれば、いや進捗しているという人もいます。 この原因は、プロセス・デザインができていない(か、または共有されていない)せいじゃないでしょうか。 つまり、今何をやるべきで、どういう結果を出すべきかが共有できていないので、各自が信じる物差しで進捗を測っているので、噛み合わない(今それをやるべきでないとか、そんなことはないとか)のではないかと思うのです。
わたしは、ここらで一度、プロセス・デザインを共有してはどうかと思うのですが、如何でしょうか。 具体的には、カード・セット完成までの各作業工程について、その手順とIPO (Input/Process/Output)を明らかにするということです。 どのような情報に基づいて(Input)、どんな議論をして(Process)、どういう結果を出すか(Output)。 どこかのProcessで必要なInputはどこかの作業のOutputとして作る必要がありますが、抜け漏れや手順前後、議論の重複がないようにするためです。 (ですので、Processは、どんなInputに基づいて判断するのかを定めなくてはなりません。)
抽象的に言ってても理解されないと思うので、例えば、以下が上記に沿ったプロセス・デザイン例です。
1.0 テーマ・メカニズム選定 入力:なし プロセス: 1.1 テーマ案を発想する。 1.2 1.1で発想されたテーマ案で作りたいテーマ・メカニズムを発想する。 1.3 1.1-1.2を、ネタが切れるか時間が切れるまで繰り返す。 1.4 1.2で発想されたテーマ・メカニズム案の中かから適量(作ろうとするセットのサイズに応じた量)を選ぶ。 出力: ・作りたいテーマ・メカニズムのリスト
2.0 カード・スロットの割り当て 入力: ・作りたいテーマ・メカニズムのリスト プロセス: 2.1 入力の各テーマ・メカニズムについて、2.2-2.3を行う。 2.2 そのテーマ・メカニズムを使ったどんなデッキを作りたいかを様々に発想する。その過程でテーマ・メカニズム自体に問題があることが分かった場合は捨てる。 2.2.1 (ここでプレイテストをやるべき?) 2.3 2.2で発想したデッキに必要なカードはどんなものか、各カードのカード概要(カード・タイプ、マナ域、色、レアリティ、機能)を列挙する。 2.4 他に発想したテーマ・メカニズムがあれば、同様に2.2-2.3を行う。 2.5 カード・スロットを割り当てる。 2.5.1 2.3で列挙されたカード概要を参考に、このセットが全体として持つべきおよそのマナ・カーブ、カード・タイプ内訳、カード機能のリストを定める。 2.5.2 2.5.1の結果を受けて、2.3で列挙されたカード概要だけでは不足するカード・タイプ、マナ域、色、レアリティ、機能を列挙し、テーマ・メカニズムを構成しはしないけれど必要なカードとして、カード概要のリストに追加する。(このとき、そうしたいなら、フレーバー・カード(世界観から構築されるカード。伝説のクリーチャーとか)の枠もいくつか確保しておく。) 2.5.3 2.3で列挙されたカードの中から、セットに収録すべきものを選定する。全体に多すぎて入り切らなかったり、マナ域やタイプがカブってしまって入れられないものは捨てる。逆に少な過ぎれば2.4に戻って更にデザインする。 出力: ・セットのカード概要(カード・タイプ、マナ域、色、レアリティ、機能)のリスト(ただしフレーバー・カードを除く)
3.0 カード・デザイン 入力: ・セットのカード概要(カード・タイプ、マナ域、色、レアリティ、機能)のリスト(ただしフレーバー・カードを除く) プロセス: 3.1 各カード概要について、3.2-3.3を行う。 3.2 カード概要に合致するカード・デザイン(カード名とクリーチャー・タイプを除く全特性)の投稿を募集する。 3.3 良いものを選ぶ。(pickまたは採決) 出力: ・カード・デザイン(カード名とクリーチャー・タイプを除く全特性)のリスト(ただしフレーバー・カードを除く)
4.0 プレイテスト 入力: ・カード・デザイン(カード名とクリーチャー・タイプを除く全特性)のリスト プロセス: 4.1 様々にデッキを作ってプレイテストとかを多分やるんでしょうけどここはすいませんノー・アイディア。 出力: ・修整されたカード・デザイン(カード名とクリーチャー・タイプを除く全特性)のリスト
5.0 クリエイティブ・ワーク 入力: ・カード・デザイン(カード名とクリーチャー・タイプを除く全特性)のリスト プロセス: 5.1 世界観の構築 5.2 キーワード能力や能力語があるならば、それに命名 5.3 カード名を命名し、クリーチャー・タイプを決定 5.4 フレーバー・テキストを付与 5.5 フレーバー・カードをデザイン 出力: ・カード・デザイン(全特性とフレーバー・テキスト)のリスト⇒完成
上記のプロセスの良し悪しはともかくとして、こういうものを決めておくと、今何をやってるのか共有できるようになっていいのではないかと思うのですが、如何でしょうか。
2010/01/13(水) 22:42:29
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