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2024/11/27(水) 20:33:30
閉じます。
1
:
palu
ご協力いただいていた皆様、本当にすみませんでした。
(last edited: 2008/12/23(火) 23:37:54)
2008/11/18(火) 02:16:50
2
:
palu
悩んだ挙句の世界観は次の通り。
※このお話には、登場人物の名前はありません。それはこれから決めるからです。
※このお話には、まだ具体的な地名が出てきません。なぜならまだ名も無き土地があるからです。
※このお話には、色々なものが、まだ隠されたままになっています。しかしその一部は、
>>3
やこれからのカードで補完されていくものばかりです。
-*-*-*-
プレインズウォーカー。
それはマジックの根本原理であり、マジックという世界の存在を生み出し維持している者達と言って過言ではないだろう。
詳しくはここを見ていただきたい。
http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/yonemura/20070918/index.html
私たちは、この多元宇宙に触れている限りプレインズウォーカーなのであり、多くの魔術を展開しては、今日も自らの世界を作り上げているのである。
『Planeswalkers' Jest』
さて、今回の話は、あるプレインズウォーカー(次元の放浪者)・・・いや、“プレインズシーカー(次元の探求者)”とも言っていい一人のある提案から始まる。
次元が混乱をきたす少し前(といってもそれは世紀単位での話であったが)、そのプレインズシーカーは多元宇宙の要素を拾ってはそれを元にして新たなる次元を生み出すことを提案した。
もっともそれは彼らにとっては箱庭程度の物ではあったが、何も力を持たないものにとってはまさに世界そのものであった。
プレインズシーカーの提案に乗ったプレインズウォーカー達は、自分たちの知りうる世界の中からめいめいに、それはまるで自分の宝物を見せ合う子供たちのように、
様々な素体を持ち寄っては見せ合い、プレインズシーカーの言葉の元に“世界”がまさに構築されようとしていた。
が、問題が起こった。
次元の質量が増えたことに気づいたあるプレインズウォーカーの一派が、その箱庭に目をつけたのである。
箱庭を奪い取った彼らは、その箱庭を二つに裂き、それぞれに自分たちの世界を作り始めた。
その影響で、そんなことはないと思われていたプレインズシーカーが魔力の衰弱を起こし、彼らの箱庭に時限の歪が生じ始めた。
怒り狂った彼らは、プレインズシーカーに元に戻すように命令した。
プレインズシーカーは言った。「その箱庭を1つの世界に戻しなさい」と。
自らの魔力の調和を乱されたプレインズシーカーは経験の無い魔力の衰弱により、自らの手ではその箱庭をもう戻せなくなってしまっていた。
それは彼自身の魔力によってこの箱庭を作ってしまったからであり、育てている最中に安定しないまま、彼自身の魔力を切り離されてしまったからだった。
プレインズシーカーの協力者たちは、箱庭の中にいる自分の僕(部下)と連絡を取りながら、分断された世界を元に戻す準備に取り掛かった。崩れ始めていた世界を元に戻すという事だったのだが、プレインズシーカーの魔力の衰微の回復が、箱庭の中では冥界からの霊力の奔流となり、それらは箱庭の中を飛び回った。
失われた呪文を使うもの。
次元に忌まわしいものを追放するもの。
復活を果たすもの。
生まれ変わるもの。
輪廻を否定するもの。
一度壊れかけた世界は、元に戻るため、莫大な質量を要した。
それは失ったものの復元により、まかなわれたのである。だが、それらは決して全てが全て同じ形で元に戻ったわけではなかった。
有志達がプレインズウォーカーの能力によりその箱庭を戻したとき、プレインズシーカーの魔力は加速度的回復を見せ、箱庭の形は安定した。
しかし、2つに分かれてしまった世界は、誰もが思う以上の独自性をたどり、それぞれ分かれた次元の住人たちは、恐れに駆られ、それぞれの世界を守るための戦争を勃発させた。
さらに、それぞれの世界で信仰されている神たちがそれに加担し始め、まさに潰しあいの様相を呈し始めた。
プレインズシーカーはこのひどい状況に頭を痛めた。
その場に居合わせたプレインズウォーカー達に、この次元の箱庭を作る方法を教えることを条件に、自らの分身をこの箱庭に遣わし、戦争を止める手立てを打つように命じた。
そして、自らは他の次元に影響を及ぼさないように、この生まれたばかりの世界を守る手立てに奔走することとなったのである。
『Schizophrenia』
箱庭で生まれたプレインズウォーカー達と彼らの僕(シモベ)達は、箱庭で起こった出来事の原因をすぐに理解した。とはいえ、対処法をすぐに見つけられなかった。それは、外から降り立ったプレインズウォーカーたちも同じような意見を抱いていた。
今回の戦争は、失った土地を回復した事によるエネルギーの増長がそもそもの原因である。しかし、それらは元あったものが元に戻っただけなのであり、その箱庭の中での軋轢によるものなのである。だから、本来些細なものであればプレインズウォーカー達は余り積極的な関与はしなかっただろう。
今回の修復に協力していたプレインズウォーカー達は、箱庭作りに協力していたプレインズウォーカーが何人か居り、彼らの中には自分たちの好む世界を持ち込んだものも居た。そういったプレインズウォーカーは、その地域の始祖として崇められる者から崇められるという高貴な存在にもなっていた。
彼らは、箱庭で崇められる者たちに指示を送り、戦争の停止と現状確保を呼びかけた。
しかし、箱庭修復後すぐに箱庭の技術を得られると思っていた一部のプレインズウォーカー達は、プレインズシーカーの魔力が戻っても彼がすぐにその術を教えない事に腹を立てていた。彼らは報復として、このささやかな戦争をにぎやかにし、自らの僕を遣わせて猛威を振るった。
所々では、次元の統合の際に生まれた副産物が生まれ、キメラ等の形容しがたい生物も生まれているようだった。それらは力を持ちすぎたり、自らの存在に絶望する哀れな生き物たちであった。
『World Roots』
戦争はおわらなった。勝ったのは信頼ではなく、ある陰湿なプレインズウォーカーが生み出した脅威と戦慄の力だった。
それぞれの勢力は、利害と自らの勢力と似ている部分を探し出し、それぞれ協力体制を取り合った。しかしそれらは全て完璧なものではなかった。常に1つの色が欠けた、次元としては何かが不完全な協力体制だった。
結果、それぞれの勢力は自らの最も強い共通性を信奉し、自らに無いものを徹底的に拒否するようになる。
そして、箱庭へ入ったプレインズウォーカー達も、戦闘を食い止めるために或いは戦闘に加担するために、戦争の中へと巻き込まれていく。
プレインズシーカーは、いつもなら全面戦争であっても箱庭の中でだけならそれは止めなかった。自分は関わってはいけないし、プレインズウォーカーの能力を思えば、世界そのものを固定させてしまう恐れもあった。それは、世界の成長を止める可能性もあることだった。
しかし今、箱庭で行われているのは、箱庭の秘密を探ろうと躍起になったプレインズウォーカーとそれに対抗するべく戦うプレインズウォーカーの代理戦争でしかなかった。暴走する魔力は、冥界と現世の境界を曖昧なものとし、通来の法則が捻じ曲がったまま、輪廻のサイクルが逆流したり早まったりする世界を生み出し、魂の持つ魔力も普通の生き物が持つには大きすぎる力と成り果てていた。
プレインズシーカーは元に戻った魔力の一部を増幅させ、箱庭に使者を送り届けた。その使者は箱庭の神となり、その地に光臨した。
そして、神となった使者を媒体に、箱庭の中の5つの門と、3つの神器による次元捕縛により、暴走したプレインズウォーカー達を隔離し、箱庭の中の全ての生き物に輪廻転生を施した。瞬間的に箱庭の時間を停滞させ、輪廻転生に僅かに選別のふるいをかけて、今回の全面戦争でのプレインズウォーカーの存在を消し去り、ある程度のまで進んだものとして、箱庭の中の生き物たちが和平交渉をするように仕向けたのである。
かくして、世界の秩序を保ち始めたこの箱庭は、プレインズシーカーの魔力により多元宇宙の中へ、一つの次元として存在できるようになるよう取り計らわれた。
そして、次元捕縛により捕まえられたプレインズウォーカー達は主犯格の一部を除いて開放された。
最後に、プレインズシーカーは箱庭の作り方を教えたが、それはかなり多くの知識と次元生成の呪術のマスターを要するもので、決して安易に出来るものではなかったという。
(last edited: 2008/12/18(木) 23:43:01)
2008/11/18(火) 02:17:35
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