青単【ライブラリー破壊】
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名も無き者
かなり多くのデッキが、焦点が明確に定まっていないという問題を抱えている。得てしてプレイヤーは、パーマネント・コントロール、攻撃、防御等々あまりにも多くのテーマを同時にこなそうと考えてしまいがちだ。今回のデッキもそのいい例だ。私は、デッキの戦略を研ぎ澄まし、不必要な要素を思い切って削ぎ落として、効率を著しく向上させる、より焦点のはっきりしたカードを追加してデッキの修正を行った。
●マナを絞り込む デッキの焦点をしっかりさせる場合に、まず見直さなければならないのはマナの供給源だ。私は、呪文をプレイしようと思ったときに適切なマナを供給できることが、とても重要だと考えている。このデッキには基本地形が20枚しか入っていないので、最近多くのデッキに《幽霊街》が数枚入っている現状を考えると、この枚数は自分の首を絞める行為にも等しい。 そこで、まず私はマナの構成を変更することにした。これらの不適切なマナ供給源を、もっと信頼できる確固とした基本地形と入れ替えた。そう、20枚の《山》だ。さらに、すべてのトーナメント品質のデッキには、マナを供給する以外にも役に立つ能力を備えた代替マナ・ソースも必要だ。最近の多色化傾向を考えると、《幽霊街》の重要度はかなり高まっているので、これを4枚加えてマナ・ソースの総数を24枚とした。
●デッキ・スピードの向上 次に、私は序盤に使用する呪文を検討することにした。マジックは、どんどん速攻化する傾向にあるので、序盤の2、3ターンでデュエルの行方が決まりかねない。つまり、序盤に展開できる相当数のオプションを持たないようなデッキは、すでにスタート時点から不利だといわざるを得ない。今回送られてきたデッキには低コストの呪文がほとんどなく、あっても防御用か、相手の行動に対応するだけのものばかりだった。また、このデッキには、《号泣の石》のように防御用でも攻撃用でもない、高コストの呪文があまりにも多く含まれていた。そこで、私は全体の呪文コストを引き下げ、序盤の選択肢を増やすために《ゴブリンの先達》と《渋面の溶岩使い》を4枚ずつ追加した。これらの1マナ・コストの呪文は序盤の攻撃や防御に役立つからだ。 また、私は2マナ・コスト枠の呪文として《嵐血の今日戦士》と《火葬》も4枚ずつ入れた。これらの呪文も序盤戦で大いに役立つ。特に《火葬》はクリーチャー除去手段として効果的だ。このクリーチャーは、タフネスが3のクリーチャーのほとんどを殺すことができるし、《呪文滑り》に4点目のダメージを打ち込んで止めを刺すことができる。また、《ノーンの別館》が障害となっているような状況では、相手に直接ダメージを与えることだって可能だ。 この時点で私は、このデッキには中盤以降に有効な攻撃手段が欠けていることに気づいた。だが、この問題は《オキシド峠の英雄》を4枚入れることで簡単に解決する。また、終盤用のカードとして、私は《戦争と平和の剣》を4枚加えた。このカードは、近頃のトーナメント環境では欠くことのできないものだ。
●おっと、防御も考えねば 攻撃用のクリーチャーとプレインズウォーカーが揃ったところで、今度は防御について考えてみることにしよう。トーナメント環境では、妨害手段も重要だ。だが、修正版のデッキを見てみると青マナの供給源が残っていないので、私は《マナ漏出》のかわりに《燃え上がる憤怒の祭殿》を、《秘本掃き》のかわりに《硫黄の流弾》を入れることにした。」また、私は除去呪文の数を増やし、これらの呪文を各々最大数の4枚ずつ入れることにした。 さて、32枚の呪文と22枚の土地が揃った。残る枠は6枚だ。今回送られてきたデッキには、墓地を操作するカード(《夢のよじれ》《書庫の罠》など)が含まれていたが、残念だが、もう青マナの供給源がないので、私は墓地活用呪文として《チャンドラのフェニックス》を2枚入れることにした。この呪文はクリーチャー除去や対戦相手への直接ダメージ源として重宝する。そして、最後の4枚分の枠には《槌のコス》を4枚入れることにした。修正したデッキには《山》が20枚入っているが、このデッキは3マナあれば機能するので、終盤に余った《山》を《槌のコス》で活用しようと考えたのだ。 こうして完成したデッキは、焦点がしっかり定まって、序盤の攻撃と防御手段も備わり、中盤以降の打撃力や終盤のゲームを決める要素にも事欠かないものになった。今回は、未調整のデッキに対してマナを絞り込み、脅威の除去手段と防御を洗練させることで、トーナメントでも十分に戦えるデッキが仕上がったと思う。
・・・コピペってむつかしいね。デッキリストかくのめんどい。 おもしろくつくれなかったし。
2011/11/20(日) 04:23:15
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