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2024/05/05(日) 00:52:20

対応申請

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対象
http://forum.astral-guild.net/board/21/216/301/
そこは闇に覆われていた。
深く、昏い。
光もなく、音もない。
しかし。
たしかに彼らは存在していた。

そこは墓場だった。

生まれてきて、そしてそのまま放置された存在の山。
誰にも祝福されるされることなく。
誰にも愛されることもなく。
誰の手にも取ってすら貰えなかった存在たちの成れの果て。

彼らはただそこにいるだけだった。
長い年月を経て、何層もの埃をかぶり。
そしてそのまま忘れ去られる運命を緩慢に受け入れていた。
そこに、一つの声が静寂を破る。
まるで鏡のような水面に羽がゆっくりと落ちるかのように。

「オレは・・・なぜ生まれてきた・・・?」

たった一つの疑問。
たった数秒の空気の振動。
だがそれは墓場に存在する全てのものに波紋のように伝播した。
なぜ。
なぜ。
なぜ。
誰にも祝福されず、誰にも愛されず、誰の手にも取ってもらえなかった。
なぜだ?
それは存在する価値がないからだ。
ならばなぜ存在している?
それは生まれてきてしまったからだ。

「それならばなぜオレたちは生まれてきた!?」

その時だった。
完全な闇に満ちていた空間に一条の光が差し込む。
彼らは何が起こったか理解できなかった。
今までに包まれたことのない手のひらのぬくもりの中で声が響く。

「キミたちの物語を始めよう」

果てしなく深い闇の淵から。
紙束たちは二度目の産声を上げる。
自分たちの物語を始めるために。
神と呼ばれた存在を見返してやるために。
そして何よりも・・・・・・・・救われるために。
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