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2024/11/23(土) 23:29:19

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対象
http://forum.astral-guild.net/board/21/131/676/
それでは第28回のpickを発表させていただきます。

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お題【桜】
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はじめましての挨拶を兼ねて、自分の好みからお題を選ばさせていただきました。
本家で桜がモチーフになることって皆無ですからね。
アメリカ産なので仕方ないっちゃそうなのですが。
……桜族?えぇまぁ、いますけど。長老がハイビスカスに寝返るあたりダメダメですよね。



【pick】

>>595 シュード様
>《特攻散華》
フレイバーには「一億総火の玉」とありますが、その実体は「一億総雷の玉」。
中盤あたりに暇してる《極楽鳥》なんかはいい特攻機になるわけですね。
しかし、別に《ボール・ライトニング》に化けるわけではないのがポイント。というかよく見たら赤くもならないんですね。
《極楽鳥》なら飛行は持ったままですし、《ヴィーアシーノの殺戮士》などは殺戮士の名に恥じない狂いっぷり。
近ごろほんのりプッシュされてる0/1トークンも、とてもコストパフォーマンスに優れた爆弾と化します。
この破壊力にして《神の怒り》と同じマナ域というのは、守る側からしてみれば気が気じゃないでしょうね。
《踏み荒らし》《心魂破》を見るに、もう少し重くしても良かったのでは。
現スタンダードなら《火山の流弾》《ジャンドの魔除け》など実用的なインスタント全体除去が多めな分マシではありますが。
それにしてもこの一枚、古いカードを縁起としつつも、蘇生・貪食・パワー5以上と赤い断片すべてとシナジーを持つとは。
温故知新という言葉が似合う一枚でした。
ところでですね、トップに「受験生を応援しよう!」的なことを書いてたのに。
その発想の経路はあんまりでしょうw


>>601 名も無き者様
>《散り桜》
時間カウンターを咲き具合に見立てて。スタートが5個なのは花弁数とかかっているとみた。
見た目は《からみつく鉄線》のバリエーションですが、その実体はまったくの別物ですね。
鉄線は非常に高い汎用性を持つカードでしたが、このカードはほぼ非ビートダウンの対ビートダウン専用。
何の補助もなしに使った場合、自分が《陥穽》をくらう羽目になりますしね。
その上、コスト増加も合わせて、真価を発揮するのは中盤以降となるでしょう。
もちろん、有効範囲が狭い分に見合った効果の深さはあります。
大抵のビートダウンからすれば、3体ぐらいもタップされればほぼ勝ちが1ターン遠のくようなもの。
数で押そうにも、待ってましたとばかりに飛んでくる全体除去が怖いはず。
二進も三進もいかないターンが続くことでしょう。
自分もクリーチャーを並べる場合は、是非アンタップ能力を持ったクリーチャーと組み合わせたいですね。
タップするためにスロットを割いているわけではないので、非常に効率いい手段の一つとなるでしょう。
怪物蔓延るマジックのクリーチャー達を、現代日本の企業戦士に落とし込んだ一枚でした。


>>603 名も無き者様
>《故国の花/護国の桜》
デザイン的には自己完結の反転な気もしますが、とりあえずテキスト通りに。
まずはクリーチャー・カードを回顧するエンチャント。
墓地からクリーチャーを回顧でプレイしても自身の反転条件を満たしませんが、それは《起源》もどきになれるということでもあります。
反転後が伝説なので、反転させたくない時も能力は使えるという安心設計でもあります。
打ち消しやマイナス修整などでこちらのクリーチャーを処理してくる相手には、しつこく回顧してやりましょう。
そして反転後は《すべてを護るもの、母聖樹》の親戚。反転条件も今ならば蘇生を使えばクリアは容易いでしょう。
母聖樹と同様、不特定マナを含まないと恩恵に授かれないという欠点はありますが、あまり気にならないはず。
除去耐性が大事になってくる中型以上のクリーチャーでマナ・コストがシンボルで埋まっていることは珍しいので。
この手のカードは得てして被ったら腐るという弱点がありますが、これは反転のお陰で2枚目までは腐らないというのが面白いですね。
それも、反転前と反転後が一枚ずつ並んだときに堅固さは凄まじいものがあります。
そして全体を通してみれば、青だの黒だのと口にはしてませんが、そっと色対策。
懸案としては、最近《糾弾》やら《流刑への道》やらの白い変則除去が幅を利かせていることぐらいでしょうか。
カード名と回顧という言葉が織り成す雰囲気もあいまって、荘厳な一枚でした。


>>604 肉じゃが様
>《枯れ木に花を》
緑お得意の土地サーチ、これはその変化球。
やっていることはマナ・コスト的にも《荒々しき自然》みたいなものですが、墓地に森が必要という条件は非常にシビア。
もちろん、土地や土地カードをコストとするカードと組み合わせるのがいいですね。
《輪作》《砕土》などと併用できれば、あっと言う間にマナ・ベースは仕上がるでしょう。
手札から直接捨ててもいいので、共鳴者を用いるような中低速のデッキにも合いそうです。
序盤に捨てる選択肢として土地カードを選べるのは、かなりの余裕に繋がります。
しかるべきデッキでは五色地形がこのカードの枚数分、素直に多いとも見れるのでその安定性は魅力ですね。
タッチカラーがさらに用い易くなって、構築の幅も広がります。
メインからさり気なくランデス耐性がつくという点も、コントロールには嬉しいはず。
さて、このカードの何よりの見所はやはりその名前と効果の整合性ではないでしょうか。
有名なフレーズを、そのままマジックの効果に翻訳していただきました。
その完成度は逐語訳と言っても過言ではないほど、ある意味で名訳と言える一枚でした。


>>606 名も無き者様
>《桜の壁》
スペック的には《眩暈の落とし子》の上位種といった風情。
随分と重くなった代わりに、タフネスが倍、効果は場に出ている限りいつまでも。
警戒持ちに効かなくなったのはご愛嬌ですが、そこは高いタフネスでなんとか。
少しずつですが、単騎で複数の相手をじっくり押さえ込んでいける出来た壁です。
その様子はもはや落とし子の上位種どころではなく《網の壁》の親戚ですね。
どうもこういうカードを見ると《ブラストダーム》が止まるか否かを基準の一つに考えたくなる悪い癖がついてしまった……
そういえばその昔、《濃霧》からの延長か攻撃クリーチャーを押さえ込む効果は緑のものでした。
インベイジョンの《もつれ》が最後かな?役割変更で緑の手から離れていきましたね。
なので神河の樫族や松族があの能力で出たときは、そう言う意味でちょっと懐かしかったものです。
現在ではアンタップ阻害は白の役割として定義されており、同じく神河の陽星や放粉痢の活躍はまだ記憶に新しいところ。
その緑と白が手を組んでこういう能力を持つのであれば、古いプレイヤーには少し感慨深いものがあるのではないでしょうか。
時代の流れを思い起こさせる一枚でした。


>>613 Yasu様
>《桜の花びら》
名前的には《水蓮の花びら》のリメイクでしょうか。でも使い勝手はまったく違いますね。
まず、マナ加速として見る場合は、白1マナの元手が必要な上、これを場から離す補助が要ります。
ここまで世話がかかってしまうのでは、スタートダッシュの起爆剤にするのは難しいでしょう。
しかも手をかけなかったら、ターンを越すことが出来ないばかりか、持ち主のマナ・バーンまで狙ってきます。
美しいものにはなんとやらと言いますが、桜にはないはずなんですがねぇ。
ということで素じゃない方法を模索するわけですが、見るからに出し入れを繰り返すのに向いてますね。
《ゴブリンの溶接工》がトリッキーなマナ・クリーチャーになったり、そこに《通電式構成物》なんてのを足せば無限コンボに発展したり。
Miss Confluxと巷で評判の《練達の変成者》と組み合わせる場合は、コンボパーツとしてではなく、デッキの潤滑油といったところ。
4積みするものではないので、テゼレットさんに作ってもらって、後は変成者で弄ぶのがベストでしょうか。
この際、起動に必要な青マナを自分で背負ってくるのが微笑ましいですね。
そして、やはり自在に色マナを生成できるのは便利で、《アラーラのオベリスク》のフル回転や相手から頂戴した物の能力に充てることも。
デッキの中核になることは難しそうですが、わずかな隙間を埋めるには格好の一枚でした。


>>620 ファイレクシアのさまようもの様
>《開花予想》
ドミナリア気象庁w
しかも全域をカバーする勢いって、すごい規模だ。きっと観測衛星は特別なアーティファクトなんでしょうね。
してその観測結果はフレイバー通り、《森》《平地》も果ては《不毛の大地》までもが満開、自分の全土地のマナ生成量が+1されます。
と言っても、次のターンを待たないといけなかったり、単品で使っても《早摘み》《粗野な覚醒》とさほど増加量が変わらなかったり。
ですが、その《早摘み》などと組み合わせたときにこそ、真価が発揮されます。
このカードも《早摘み》も二連打しても得られるのは高々3倍のマナですが、それが両者一枚ずつだと一気に約4倍のマナに。
そしてプレイするターンがずれるので、無理は生じずロスも少ない。お誂え向きの相性の良さですね。
これらが噛み合った結果、6枚の基本土地から《猛火》で人が焼け死ぬ量のマナを捻出してしまいます。
スクイー&《Krovikan Horror》のような胡散臭さがありますねー。
同系の中では軽めのコストで短く爆発力のある効果、いかにもジョニー心をくすぐりそうな一枚でした。
あえて言えば、プレイアビリティにわずかながら不安が残るでしょうか。
多人数戦で間のターンにゲームが大きく動いたりしたら、つい忘れてしまうかも知れません。
ちょっと変則的なプレイングでもいいので、ミスがないようにしたいですね。



【特別賞:銀マットも裏が青いのでブルーシートで賞】

>>590 名も無き者様
>《それをひっぺがせ!》
全国の公園関係者待望の全体除去がやってきました。ブルーシート・パーマネントを《洗い流し》ます。
これがあれば生息条件(ブルーシート)を持つ《花見客》《家も無き者》を一掃できるぜ!
これでもう、昼間っから酒タバコの臭い立ち込める花見シーズンの公園や夜になると近隣住民が迂回しちゃうような公園とは、おさらばだっ。
でももし相手が《工事現場》をコントロールしていたら、土方トークンが出てきてしまうので、そこは要注意です。
さて、なんと言っても戻る先の領域名がこじゃれてますね。
手を少しだけ加えて、そのオブジェクトによりマッチした名前に。
空間的には同じとこ、されど名前に小異あり。
その典雅なテキストに和が感じられる、細かい芸の光る一枚でした。
ときに、このコストは適正なんでしょうか。
テフェリーさんが濠を掘るのと同等のコストがかかってますよ。
ひっぺがしにしてはちょいと大掛かり過ぎやしませんかね?w



【準大賞】

>>609 九様
>《場所取りの神》
コミカルにしてニッチな神様。その八百万っぷりはいかにも神河とマッチしそうです。
そして名前の通り、出来るだけ長いこと場に居座って欲しいシステム・クリーチャーです。
タップ能力なので、インスタントを止め切れませんが、それ以外に対しての支配力は絶大。
構築の場では大抵デッキ内のマナ域が固まっているので、特定のカードを止める以外にも、巻き添えが大いに期待できます。
緑お得意のマナ・クリーチャーから2ターン目に展開できれば、後は2だの3だのを指定していればそれだけで展開がガタガタになる相手も多いでしょう。
同じく相手の行動を縛る能力持ちとしてフォーマットを跨いで活躍する《翻弄する魔道士》でも出来ない芸当ですね。
こう書くとオーバーパワーにも見えるかも知れませんが、実のところそこまででもないと推測します。
この効果を最も得たいデッキは高速ビートダウンでしょうが、タップ能力でありマナレシオも低いので、それは難しいです。
場に居座りたいクリーチャーとしては、除去耐性が高いともいえませんしね。
中低速のデッキが序盤繋ぎあるいはピンポイント対策で使うのにとどまる程度ではないでしょうか。
現スタンダードに限れば、《台所の嫌がらせ屋》《ガドック・ティーグ》と競合してしまう可能性も低くないでしょう。
もちろん手を組んで徹底的にやるってのも面白いですけどね。ガドックが4以上担当、これが3以下担当、みたいな。
なんだかんだ言われながらも環境を最後まで駆け抜けそうな、絶妙な一枚でした。



【大賞】

>>600 名も無き者様
>《数合わせの人員》
これもまた、一つの桜。最近だとどこぞのハンバーガー屋にそんな騒ぎがありましたね。
インスタント・タイミングにして、マナあたりのトークン量は上々。しかし0/0。
(ちょこっとダメだし:トークンの色が指定されていませんよ。ネタ・カードだとしても、ネタなりに。)
それも、ただ場に出るだけなら、じゃぁ《栄光の頌歌》でも敷きましょうかって話になるわけですが……
0/0なのに生け贄に捧げるとか。いやいやどんだけ虐げりゃ気が済むのかと。
しかし、物は考えようで、ならばこれを役に立たせましょう。
「トークンをX個出すX呪文」なら、色々ありました。《ゴブリンの攻勢》とか《正義の命令》とか《軍部政変》とか。
ちなみにそれらはみんな赤か白で、その混成というチョイスはとても色の役割に適った選択といえます。《ホブゴブリンの隆盛》もそうですね。
して本題、「出す」の逆の「X体のクリーチャーが場から墓地に置かれる」を実現するカードは他に類を見ません。
場に出ている数以上のクリーチャーの墓地送りを単体で成し遂げてしまう、これこそがこのカードのポイントと言えるでしょう。
《繁殖力》《墓穴までの契約》との相性はもちろん、絡め手としては《過ぎ去りし表情》なんてのも。
アラーラの断片屈指のがっかりレアである《不純な影》だって、クリーチャーがあまり場に居ないからと高を括る相手の意表を付けそうです。
まだまだ、探せば色んなシナジーやコンボが見つかるはず。
クリーチャーの領域移動はゲーム中でもかなり回数の多い行動なので、それに関わるカードもそれだけ多いのですから。
見えているものがすべてではない、というマジックの醍醐味を体現するような一枚でした。
それにしても「桜」のこの意味を表現するのは難しいかなと思っていたんですが。
かくもシンプルに表現していただくとは、鮮やかです。

お名前とご投稿を、華として>>3に添えさせて頂きます。



以上、第28回【桜】のpickをお送りしました。
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