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2024/12/14(土) 17:38:07

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【白のドロー】全カードレビュー

今回は最もドローが苦手な白のドローを考えていただいた回でした。
皆様もご存知の通りだとは思いますが、白は苦手ではあるもののドローが全くできないわけではありません。
《希望の夜明け》《弱者の師》のように白が得意とする要素に関連してドローをすることは少数の事例ながら許されています。
アーティファクト、エンチャント、プレインズウォーカー、平地、CMCが小さなクリーチャー、特定のクリーチャー・タイプについてはサーチをすることができます。
《めでたしめでたし》《遠見の達人》など、近年は平等なドローを与えるカードが試されています。
他にも白の役割を逸脱しない新しい手法が今回の投稿作の中でいくつも提示されました。

では見ていきましょう。

>>575 肉じゃが 様 《楽園のメロディー》
ライフ獲得推奨カード。相手にも恩恵を与えますが自分への恩恵を上回らないようになっています。《運命の天使》デッキのメインエンジンとなってくれるでしょう。

>>576《生者の帰還》
戦闘をして生き残ったクリーチャーがいた場合にボーナスという独自の挙動を持つカード。警戒持ちで固めたデッキでうまく機能しそうです。構築ではサイドボード向けになるでしょう。

>>577《貧者への施し》
不利な状況を是正する白らしい効果の3種盛り。いずれも3マナ相当の性能で条件付きの割には取り立てて強くないですが対応力の高さでカバーできそうです。

>>578《天舞の霊魂》
ドローとハンデスを対策。阻害部分をオミットした《概念泥棒》のような効果ですね。手札のやり取りが苦手な白の弱点をカバーするナイスカードです。

>>579《光義団の進軍》
条件を両方満たすと《予言》。満たさなければ弱めの《機を見た援軍》。ドローが苦手な白とはいえこの性能ではちょっと厳しそうです。

>>580《警戒態勢》
パワー4対策。白の得意分野と結びつけた形ですね。相手に効果を依存し、2~3枚引かなければコスト分の効果を得られないことを考えると3マナでは重すぎると思います。

>>581 マザー 様 《人間兵士の呪われた子供》
シンプルなサボタージュ。《占いの達人》という前例は一応ありますが、あまり白らしくはないですね。もっとひねりが欲しかったと思います。

>>582《臨海警戒》
相手にクリーチャーを贈与。パワー1以下タフネス3以上で殴り続けるとカードを獲得できます。生け贄手段がある相手には全く効かないのが悩みどころ。

>>583 Nishi 様 《苦行》
因果を逆転した《崇拝の言葉》。マナは不要で回数制限があります。条件付きとはいえ1マナ3ドローは非常に強く狙いたくなる魅力を感じます。

>>584 居玉 様 《戦略会議》
クリーチャーの力を借りて疑似ドロー。4体程度は並べたいところです。《集団潜在意識》と比べるとリスキーですが軽さが魅力。

>>585《司書の好意》
ドロー対策。都度マナを必要とするのでパーミッションライクなデッキで運用することが想定されます。相手のライブラリーからドローを分けてもらう=司書の好意は面白い味付けです。

>>586《物資調達》
チームメイトや対戦相手と一緒にドロー。乗っかるプレイヤーが多いほど効果が大きくなります。多人数戦では先にアクションを起こしてタップアウトしたプレイヤーがハブられる形になるのが面白いですね。

>>587《聖別》
3マナと非常に軽い全体除去。ただし1体につき1ドローをプレゼントするためカードアドを得られなくなっています。死亡誘発との相性は抜群。

>>588《武勇褒章》
賛美持ちの置物。ブロッカーを倒して武勇を示すと1ドローが得られますが安定して狙えるものではなさそうです。

>>589《恩恵を与える者》
今までにない条件でのドロー。エンチャントレスの逆バージョンのようなカードですね。ちゃっかり自身もエンチャントで隙がなく使いやすそうです。

>>590《軍備の拡張》
白に時々存在するオーラ・装備品のソフトサーチ。オーラや装備品は性質上クリーチャーありきの比率でしかデッキに入らないですが、このカードはめくれる量が多いので安定しそうです。FTは計画性を重視する白らしい一言。

>>591《レインジャーの召集》
《イーオスのレインジャー》能力部分のみ。このカードのレアリティはおそらくアンコモンになるでしょうが、CMC1クリーチャーの開封比を高くすることが難しいため通常のセットには収録しにくいかもしれません。

>>592《軍勢の力》
パワー2以下の総数に起因してドロー。緑が何らかの最大値に起因してライフ回復&ドロ―を行うのに対して白は総数に起因するという考えでしょうか。殆どのトークンはパワー2以下なので無理なく狙えます。

>>593 八三五 様 《戴冠式》
同数ドロー。2枚以上のものは青の役割とされていましたが白に移しても良いかもしれません。一応《休戦》という古い前例はありますね。統治者分のドローがあるので枚数で損をしない構造です。

>>594《救護兵のノーム+救護のボトル》
ボトルのノーム。兵士・アグロデッキで高性能な2/3/1として活躍できそうです。中低速デッキでも枚数の優位を取りやすいブロッカーとして有力。

>>595《反骨精神》
反骨+精神といった風体のカード。非常にニッチな効果ですね。破壊不能対策+多相にも有効といったところでしょうか。

>>596《穀物袋/Grain Sack》
農業の営みのサイクル。生産と拡大を1枚のカードに詰め込んだ力作です。蒔くと食べるという穀物の2つの使い道と繰り返される収穫の姿を高品質に描いています。

>>597 subaruizu 様 《分別/Discretion》
3マナとしてはかなりの高スペックですが厳しい条件を要求します。能動的に使うには手札の消費が早くクリーチャーが少ないデッキである必要があり、難易度が高そうです。

>>598《威信を賭けた捜査》
少々低効率な2種類の効果。イニストラードを覆う影では複数回調査を行う白のカードは登場しませんでしたが、手順が必要なドローを白の役割に当てるのはアリかもしれません。

>>599《ゴーレムの巡礼》
最大4枚のドロー。アーティファクト17枚、エンチャント17枚の60枚デッキは前例主義的に言えば成立しないでしょう。もしこのカードが収録されるならアーティファクトとエンチャントの含有率が両方とも高い今までにないセットになりそうです。

>>600《天使の落とし物》
《セラの報復者》式の条件持ち。カードパワーが高い上に条件が緩く、白をドローが得意な色に設定しなければ作れないカードだと思います。

>>601 ねころぶいぬ 様 《徴発令》
《群れでの狩り》の亜種。クリーチャーに限らず、戦場を経由する必要がないので大幅にパワーアップしています。

>>602《灯の啓示》
忠誠カウンターを参照してドロー。新しい着眼点ですね。PWを参照するのは白らしい役割ですが、瞬発的な大量ドローを認めるのは難しいでしょう。このようなカードが作られるとしても白青を含む多色カードになりそうな予感がします。

>>603 ワニの握り 様 《敢然たる犠牲獣》
相手が仕掛けた戦闘で死んだらドロー。地味な能力ではありますが新規性の強さを感じます。警戒持ちでブロックに参加させやすく防御寄りになりすぎない調整が好バランスです。

>>604《豊穣の草原》
確かに《秋の際》っぽいデザインのカード。平地がめくれないと2マナで占術2をするだけの悲惨なカードになるのでかなり弱そうですが…

>>605 善乱 様 《建国宣言》
4つの数値すべての優位を目指す勝利条件カード。斬新かつ白らしい切り口です。素打ちの強さに難があることやライブラリー修復へのサポートだけがないことなど、バランス面での改良の余地がありそうに思います。

>>606《特権階級の貴族》
テキストに何やらすごいことが書いてあるカード。人間を取引の材料にします。金であるのにマナが出ないのはちょっと残念ですね。

>>607《軍縮条約》
アーティファクト・エンチャントをドローに変換。死亡誘発持ちのアーティファクトを使うのであればサクリ台の方が効率的で、どちらかというと環境に除去したいアーティファクトとエンチャントが大量にあるときに使いそうです。

>>608《王の右腕》
条件を達成すると毎ターンドロー。10点はちょっとハードル高めですが素の性能が強めで、自前で条件の達成を目指せます。《運命の天使》などで勝利を狙うデッキに最適な1枚でしょう。

>>609《呼び集める者》
パーティ集合。ひとりぼっちに近いほど効果が増大します。厳密に言えば現在のルール下では意図されていない挙動ですね。現行ルールに合わせるなら「ウィザードをコントロールしていないなら、ウィザード・カード1枚を探し、手札に加える。クレリック、ならず者についても同様に行う。」などになると思います。

>>610《魂を食らう剣鬼》
装備を食べてドロー。修整値については元の修整値が低いほど差が大きくなります。《手甲》のような装備(0)のカードと合わせて使いたいところ。

>>611《栄枯盛衰》
ドローのルールを変更するカード。4つのうち3つ以上の条件を満たさなければ損となりますが、すべてを満たすと毎ターン追加で3枚のドローが得られます。

>>612《希望への殉教者》
死亡時にドロー。こういった数値設定が極端なカードは近年あまり作られていなく、特に白では最初から少ないですね。

>>613《勇者への報酬》
交戦して生き残った数だけドロー。相手にも効果があるのでできればコンバットトリックで倒しておきたいところです。

>>614《即製武具職人》
装備品サーチ。《石鍛冶の神秘家》の調整版です。軽量な装備品を2枚サーチできることで枚数得を目指せるようになっていて、単に性能を控えめにするだけでなく差別化が図られています。

>>615 ゴールキーパー 様 《盤上の切り捨て》
最大2ドロー付き全体除去。非常に強力ですがドローが付くかどうかは相手次第です。盤上を切り捨ててもそれ以上の利益が得られる時に使う、名前通りの呪文ですね。

>>616《窮地の勇者》
不利を覆す勇者。攻撃一辺倒とはいえ、片方を満たしていれば及第点、3/3/3絆魂にドロー付きとフルスペックはかなりの性能です。

>>617《見えざる手》
見えざるバランサー。ホイーリングは主に赤の役割ですが、均衡化を図るのは白ですね。ドローにもハンデスにもなり柔軟です。対戦相手を「選ぶ」のは解決時なので唱えた時点で各プレイヤーの手札の枚数を記録する必要があるという点はあまり直感的な処理になっていないと思います。

>>618《弔慰金》
戦闘でクリーチャーが死んでいたらドロー。>>613と反対の条件です。2マナと軽く設置しやすく、攻守ともに使いやすそうです。青・黒・赤のいずれかと組んで自分を生け贄にできるクリーチャーを併用するとより良いですね。

>>619 通りすがりのジョニー 様 《精神修養の部屋》
最大10ターン負けなくなるカード。最大10枚ドローできるとはいえその間カードを一切使えないので相手の方が手札・盤面ともに充実していそうです。《黄泉からの橋》などを使えば戦うこともできますが…

>>620《鐘楼番》
鐘鳴らし。《寺院の鐘》を鳴らすためだけのカードです。単体ではほぼバニラな上に基本性能が低いですが、Jumpstartのような固定されたカードを扱う製品ではこういったカードが登場することもありそうです。

>>621 わど 様 《囲郭の形成》
平地サーチをする壁。《前兆の壁》《メレティス誕生》に近い性能ですね。開墾能力は土地サイクリングに似ていますが、カードアドを得る能力である点でパワーアップしていて好ましいと思います。

>>622《補給線》
パワー2以下に起因してドロー。カードと食物を補給します。誘発を1回にしたことで適切にパワーバランスが保たれているのが好印象です。白らしく、使い勝手がよく、現実に収録されそうなカードです。

>>624《開発支援》
アーティファクト・エンチャントへのアンチカード。これとトークンによって自身も1個ずつカウントされます。FTは白の理念を黒の視点から見たような一言です。

>>625 ESP 様 《盲目な信者》
3マナ1/1+もしかしたら1ドロー。とてつもなく弱いですね。信心稼ぎには使えそうでしょうか。どうしてこのような弱いカードを作るのかちょっと意図がわからないです。

>>626《過剰なおせっかい》
お断りしたい世話焼き。白くなった《思考停止》です。ストームへのアンチカードとして機能するでしょう。《愚者の知恵の呪い》などとのシナジーも考慮できそうです。

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(変身する両面カード)
街道の舗装者 (2)(白)
クリーチャー ― 巨人・農民
街道の舗装者は、労役カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
(T), 街道の舗装者から労役カウンターを1個取り除く:各プレイヤーはカードを1枚引き、2点のライフを得る。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。
(2)(白):街道の舗装者を変身させる。この能力は、これの上に労役カウンターが置かれていないときにのみ起動できる。
3/3
哨戒する守護者
〔白〕クリーチャー ― 巨人・兵士
警戒
このクリーチャーが哨戒する守護者に変身したとき、それをアンタップする。
対戦相手がクリーチャーでない呪文を唱えるためのコストは(2)多くなる。
4/4

「平等なドロー」が白の役割として定着した場合、「平等にドロー+対戦相手のみコスト増」の抱き合わせカードが登場するのではないかと予想します。

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